NATUR

2025/10/04 14:44

吊るして楽しむ。ハンギングプランツで空間を立体的に演出


床や棚に置くだけが植物の楽しみ方じゃないんです。天井から吊るしたり、壁に掛けたり…視線を上に向けることで、お部屋の印象がガラッと変わりますよ。

ハンギングプランツは、限られたスペースを有効活用できるだけじゃなくて、空間に奥行きと動きを与えてくれます。しかも、つるが垂れ下がる姿って、本当に優雅で美しいんです。

今回は、ハンギングプランツの魅力と、おしゃれに飾るコツをたっぷりご紹介します。「うちは狭いから…」って諦めていた方こそ、読んでみてくださいね。



ハンギングプランツの3つの魅力

1. 床のスペースを取らない

一番の魅力は、やっぱりこれ。床や棚に置かなくていいから、貴重な床面積を有効活用できます。

ワンルームや狭いお部屋でも、天井や壁はまだ空いていますよね。そこを使わない手はありません。


2. 視線が上に向くから部屋が広く見える

人の視線が上に向くと、空間が広く感じられるんです。これ、インテリアの基本テクニック。

天井から植物が垂れ下がっていると、自然と視線が上に向くから、お部屋が開放的に感じられますよ。


3. 動きと奥行きが生まれる

平面的だった空間に、立体感が生まれます。つるがゆらゆら揺れる姿も素敵だし、光と影が作り出す表情も美しい。

お部屋がぐっとおしゃれになるんです。


ハンギングにぴったりの植物

つる性植物

ポトス、アイビー、シュガーバイン、ハートカズラ

つるがどんどん伸びて、グリーンカーテンのようになります。成長が早いから、育てる楽しみもたっぷり。

ポトスは種類も豊富で、葉の模様や色で選べるのが嬉しいですね。グローバルグリーン、ライム、マーブルクイーン…お気に入りを見つけてください。



垂れ下がる植物

コドナンテ、エスキナンサス、リプサリス、ディスキディア

つる性じゃないけど、茎が垂れ下がるタイプ。ふわっと広がる姿が優雅で、ハンギングに最適です。

コドナンテの多肉質な葉は光沢があって美しいし、エスキナンサスの模様入りの葉は個性的。どちらも育てやすいですよ。



多肉系ハンギング

グリーンネックレス、ルビーネックレス、三日月ネックレス

コロコロした葉っぱが連なって垂れ下がる姿が可愛い。乾燥に強いから、水やりの頻度が少なくて済みます。

「水やりを忘れがち」という方には、これが一番おすすめ。しかも見た目も個性的で、お部屋のアクセントになりますよ。



エアプランツ

チランジア各種

土がいらないから、どこにでも飾れます。ガラスの器に入れたり、流木に着生させたり、アレンジの幅が広いんです。

小さいサイズなら、複数まとめて吊るしても素敵。グループで飾ると、より印象的になりますよ。



吊るし方のバリエーション

天井から吊るす

王道のスタイル

天井にフックを取り付けて、ロープやチェーンで吊るします。一番スタンダードで、植物の魅力を最大限に引き出せる方法。

窓際に吊るすと、光がつるを透過して、とってもきれいなんです。朝の光を受けた植物は、本当に美しいですよ。



カーテンレールに掛ける

賃貸でも安心

天井に穴を開けられない賃貸住宅なら、カーテンレールが便利。S字フックで簡単に掛けられます。

窓際だから植物にとっても良い環境。ただし、重すぎる鉢は避けてくださいね。


壁に掛ける

縦のスペースを活用

壁掛けタイプのプランターを使えば、壁面も緑化できます。階段状に複数飾ると、インパクト大。

ウォールポケットタイプなら、複数の植物をまとめて飾れて便利ですよ。



ハンギングラックを使う

移動も簡単

天井から吊るすラックスタンドなら、場所を移動できるのが便利。季節や気分に合わせて配置を変えられます。

複数の植物を段違いで飾れるタイプもあって、おしゃれですよ。



おしゃれに見せる飾り方のコツ

高さに変化をつける

同じ高さに並べるより、段差をつけた方が動きが出ます。長いロープ、中くらい、短いロープ…リズムを意識して。

視線が自然に流れるような配置を心がけましょう。


植物の種類を統一する

バラバラの種類より、同じ植物を複数吊るした方がまとまります。もしくは、葉の形や色味を揃えるのもおすすめ。

統一感があると、洗練された印象になりますよ。


ロープの素材にこだわる

ナチュラル系: 麻ひも、コットンロープ、ジュートロープ 

モダン系: 黒や白のシンプルなロープ 

インダストリアル: 金属チェーン、革紐

ボヘミアン: マクラメ編みロープ

お部屋のテイストに合わせて選ぶと、グッと雰囲気が出ますよ。


鉢の色を揃える

植物が違っても、鉢の色を統一するとまとまって見えます。白で統一、グレーで統一、テラコッタで統一…

シンプルな鉢の方が、植物の緑が映えますよ。


グループで飾る

1つだけより、2〜3つまとめた方が印象的。奇数個でまとめると、バランスが取りやすいです。

窓際のコーナーに、3つまとめて吊るすだけで、素敵なグリーンコーナーの完成です。


場所別おすすめの飾り方

リビング

天井から吊るして、シンボルツリーのように

ソファの近くや、ダイニングテーブルの上に吊るすと、お部屋の主役になります。大きめのサイズで、存在感を出しましょう。

窓際に複数吊るして、グリーンカーテンにするのも素敵ですよ。


キッチン

ハーブを吊るして、実用的に

料理しながら眺められる位置に。ポトスやアイビーなどの観葉植物も良いけど、ハーブを吊るすのもおすすめ。

必要なときにサッと摘めて、便利ですよ。


寝室

天井から優しく垂れ下がるように

ベッドの足元側や、窓際に。リラックス効果のある植物を選んで、癒しの空間を作りましょう。

あまり大きすぎると圧迫感が出るから、コンパクトなサイズがおすすめです。


バスルーム

湿度を好む植物を

窓がある浴室なら、シダ類やポトスが最適。湿度が高い環境を好む植物にとって、バスルームは天国なんです。

ただし、換気はしっかりしてくださいね。


玄関

第一印象を決める大事な場所

玄関にハンギングプランツがあると、帰宅したとき、お客さんが来たとき、パッと目を引きます。

コンパクトでも存在感のある植物を選んで、おしゃれな玄関に。


失敗しないための注意点

天井の強度を確認

石膏ボードに直接フックを付けるのは危険。専用のアンカーを使うか、梁や柱に取り付けましょう。

不安なら、突っ張り棒タイプのハンギングラックを使うのも手ですよ。


水やり後の重さを考える

水やり直後は、鉢がかなり重くなります。フックの耐荷重を確認して、余裕を持たせておきましょう。

受け皿がある場合は、水が溜まりすぎないように注意してくださいね。


日当たりをチェック

吊るす位置によっては、直射日光が当たりすぎることも。植物に合わせた場所選びが大切です。

レースカーテン越しの柔らかい光が、ほとんどの植物に最適ですよ。


成長を見越したスペース

つる性植物は、どんどん伸びます。1年後、2年後の姿を想像して、スペースに余裕を持たせましょう。

伸びすぎたら切り戻せばいいけど、最初から計画的に配置した方がいいですね。


下に物を置かない

万が一落下したときのために、真下には大切なものを置かないように。特に水やり直後は重いですから。

安全第一で楽しみましょう。


水やりのコツ

ハンギングプランツの水やりって、ちょっとコツがいるんです。

霧吹きを活用

軽く水やりしたいときは、霧吹きが便利。葉水にもなって、一石二鳥です。

ただし、これだけだと根まで水が届かないから、しっかり水やりも忘れずに。


一度下ろして水やり

しっかり水やりするときは、一度下ろして、シンクやお風呂場で。鉢底から水が流れ出るまでたっぷりあげましょう。

水が切れてから、また吊るします。面倒だけど、これが一番確実ですよ。


じょうろの口を工夫

長い注ぎ口のじょうろなら、吊るしたまま水やりできます。ただし、下に水が垂れないように注意。

受け皿がある鉢を選ぶと安心ですね。


まとめ:空間を立体的に使って、もっと緑を楽しもう

ハンギングプランツは、限られたスペースでも植物を楽しめる素敵な方法。天井や壁という、今まで使っていなかった空間を活用できます。

垂れ下がるつるが作り出す陰影、風に揺れる葉っぱ、光を透かす緑…立体的に植物を配置すると、お部屋の表情がぐっと豊かになるんです。

最初は1つから始めて、慣れてきたら少しずつ増やしていく。そんな風に、楽しみながら進めていってくださいね。

NATURでは、ハンギングに最適な植物を豊富に取り揃えています。あなたのお部屋にぴったりの一鉢が、きっと見つかりますよ。

毎日をいきいきと、植物とともに。空間を立体的に使って、もっと自由に、もっと楽しく、グリーンライフを満喫しましょう。